こんにちは!温泉ソムリエのモガミです!
このシリーズでは、「魅力的なのに、一般の方はもちろん温泉好きの方にもあまり知られていない温泉」を探して実際に訪ねています。
今回向かったのは、兵庫県の北西端・新温泉町。「新温泉町」と聞いて多くの方が思い浮かべるのは、おそらく夢千代日記で知られる湯村温泉でしょう。ところが同じ町内には、湯村温泉とはまったく別の泉質を持つ温泉地がもうひとつあります。それが今回訪問した七釜(しちかま)温泉、そしてその日帰り入浴施設「ゆ~らく館」です。
正直に申し上げると、私自身も温泉を調べる過程で知った温泉でした。しかし結論から言えば、「湯村温泉のついで」で済ませるにはもったいない温泉でした。

【この記事の情報について】 本記事の内容は、すべて2026年9月の訪問時点および執筆時点で確認できた公式情報にもとづいています。 温泉施設の料金・営業時間・休館日・設備・湯使いの運用は、予告なく変更されることがあります。特に遠方から訪問される方は、お出かけ前に必ず公式サイトまたは電話(0796-83-1526)でご確認ください。 記事中、更新リスクが特に高い項目には個別に注記を入れています。更新すべき情報にお気づきの場合は、コメントでお知らせいただけると助かります。訪問された方の感想もお待ちしています。
この記事の結論
七釜温泉ゆ~らく館は、兵庫県新温泉町で「温泉そのものを目的に行きたい人」に向いた日帰り温泉です。
公式サイトでは100%源泉かけ流し、加水なし、熱交換による温度調整を案内しており、温泉分析書では泉温53.1℃、湧出量448L/分のナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉。最大の特徴は、七釜の名にちなんだ大釜の露天風呂です。
一方、サウナや食事処を目的にする施設ではありません。
「設備より湯」「観光地らしさより温泉そのもの」を求める人に向く施設だと、私は感じました。
今回訪問したエリア~兵庫県北西部・新温泉町~
新温泉町は兵庫県の日本海側、鳥取県との県境に接する町です。旧・浜坂町と旧・温泉町が合併して誕生しました。
面白いのは、ひとつの町のなかで3つの異なる泉質の温泉が楽しめるという点です。新温泉町の公式パンフレットでも、湯村温泉(炭酸水素塩泉)・浜坂温泉(塩化物泉)・七釜温泉(硫酸塩泉)という3つの温泉が紹介されています。泉質が違えば湯触りも湯上がりの感覚もまるで変わりますので、温泉好きにとってはかなり贅沢な土地です。
このうち七釜温泉・浜坂温泉・二日市温泉の3か所をまとめて「浜坂温泉郷」と呼びます。浜坂温泉郷は昭和56年(1981年)、旧通産省の「地域エネルギー開発利用モデル事業」の第1号として整備が進められた温泉郷で、環境省から国民保養温泉地にも指定されています。JR浜坂駅前には国民保養温泉地の指定記念碑も建てられています。
なおゆ~らく館の公式サイトによれば、浜坂温泉郷は兵庫県内で唯一の国民保養温泉地であり、療養・保養・休養に適した温泉地とされています(全国79か所、令和4年現在)。
周囲は田園と山に囲まれた、ごく静かな土地です。この「空気の良さ」が、後述するとおり入浴体験そのものに効いてきます。
「七釜温泉ゆ~らく館」について
七釜温泉は、新温泉町浜坂エリアで最初に発見された温泉とされています。「ゆ~らく館」は2005年(平成17年)7月に旧温泉施設から引き継いで新築開業した、公設民営の日帰り温泉施設です。
施設名の由来にもなっている「七釜」という地名には、いくつかの説があります。かつて入り江だったこの地の海岸で塩を炊いた釜が七つあったという「塩釜説」、点在する墳墓が釜のように見えたという「古墳説」、そして水の湧く場所を「カマ」と呼ぶことから温泉の湧出に由来するという「湧水地説」があり、いずれにしても吉数の「七」が選ばれている点に先人の思いがうかがえる、と公式サイトでは説明されています。
そしてこの地名にちなんだ「大釜の露天風呂」が、ゆ~らく館最大の看板です。石風呂やヒノキ風呂、露天釜風呂、多目的風呂など浴槽のバリエーションが豊富で、なかでも七釜にちなんだ大釜の露天風呂が人気とされています。

ちなみに七釜温泉は「こたついらずの温泉」と言われて親しまれてきたそうです。実際に入ってみると、この表現はまったく誇張ではありませんでした。
アクセス~JR浜坂駅から車で約10分/高速ICからすぐ~
所在地:兵庫県美方郡新温泉町七釜524
JR浜坂駅から車で約10分。公共交通の場合は、JR山陰本線・浜坂駅から七釜温泉経由湯村温泉行きのバスで約10分、「七釜温泉」下車徒歩1分です。ただし路線によって「栃谷七釜温泉口」と「七釜温泉」のどちらか一方にしか停車しないため、バス利用の際は事前確認をおすすめします。
車の場合は非常にアクセスしやすい立地です。無料区間である山陰近畿自動車道の新温泉浜坂ICからすぐという好アクセスで、そのICには道の駅「山陰海岸ジオパーク 浜坂の郷」も設置されており、直売所やレストランが入っています。館内に食事処の案内は見当たらなかったので、食事はこの道の駅とセットで計画するのが現実的です。
駐車場:普通車39台(第一駐車場24台・第二駐車場15台)のほか、29人乗りマイクロバス2台分のスペースがあります。駐車場は無料です。
私が訪問したのは連休中の午前10時頃でしたが、駐車場にはそれなりの台数が停まっていました。とはいえ満車という雰囲気ではなく、浴室が芋洗い状態になることもありませんでした。連休でこの程度の混み方なら、平日はかなり静かだろうというのが率直な印象です。
施設情報~「観光施設」と「地元の共同湯」のちょうど中間~
建物は2005年開業だけあって、秘湯発掘シリーズで扱ってきた昭和レトロ系の湯小屋とは対照的に、清潔で整った公共施設然とした佇まいです。訪問・入浴のハードルは極めて低く、温泉施設に慣れていない方でも問題なく利用できます。
受付で入浴料を払うと、靴箱の鍵と引き換えに脱衣場の鍵を受け取る方式でした。荷物の多い方は、この流れを頭に入れておくとスムーズです。
一方で、館内の雰囲気や利用者層は、いわゆる観光客向けの日帰り温泉とは少し違いました。見かけたのは地元の方が多めで、「観光施設」と「地元の共同湯」のちょうど中間くらいの空気感です。この点については後段の注意点で改めて触れます。
浴室構成
大浴場は「石風呂」と「桧風呂」の2種類があり、日替わりで男湯と女湯が入れ替わるため、希望の浴槽が利用できないこともあると公式に案内されています。なお桧風呂は2025年3月に改修されています。
私が訪問した日は「石風呂」側でした。広めの内湯に加えて、屋外に露天風呂と釜風呂があり、1人でのんびり巡るには十分すぎる構成です。
施設全体では、石風呂・桧風呂・露天釜風呂・多目的風呂など合わせて10の浴槽を備えています。
【ご確認のお願い:浴室・入替】 男女の入替は日替わりです。本文の浴室描写は**石風呂側(2026年9月訪問時の男湯)**のものであり、桧風呂側は構成・広さが異なります。また、改修・点検により一部浴槽が利用できない期間が生じる場合もあります。特定の浴槽が目的の方は事前に電話でご確認ください。
付属施設
- 研修室(和室32畳・無料)
- 自然環境展示ホール(無料)
- 休憩所・休憩室
- ジュース類の自動販売機
- Wi-Fi(詳細はスタッフへ)
- 身障者の方用椅子、ベビーバス(数に限りあり・受付で申し出)
湯上がりに休める空間がきちんと確保されているほか、地元の観光地やイベントを紹介するスペースも設けられていました。自然環境展示ホールでは山陰海岸国立公園など地元の自然が紹介されています。「風呂に入って終わり」ではなく、そこから地域に関心が広がる導線が用意されているのは、公設民営らしい良さだと感じました。
なお、館内玄関横の足湯は2023年5月から休止中です。ただしゆ~らく館から5分ほどの場所に七釜温泉の足湯施設「白さぎの湯」が完成しており、利用無料・午前7時~午後7時の営業ですが、駐車場がないため注意が必要とのことです。
温泉について ※入浴感想あり
泉質
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉(低張性・中性・高温泉)
ここは誤解されやすいところなので、丁寧に書きます。
「硫酸塩泉」は「硫黄泉」ではありません。 名前が似ているため混同されがちですが、硫黄泉のようなあの独特の香りは基本的にありません。実際、公式の温泉分析書でも知覚的試験は「微弱な黄褐色、澄明、無味、無臭」と記載されています。
ナトリウム-硫酸塩泉は芒硝泉、カルシウム-硫酸塩泉は石膏泉とも呼ばれるタイプで、七釜温泉はその両方の性質をあわせ持つお湯ということになります。
分析書の主な数値(調査:兵庫県立健康科学研究所/調査及び試験年月日:平成30年9月5日)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 泉質 | ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉(低張性・中性・高温泉) |
| 泉温 | 53.1℃(気温28.5℃) |
| 湧出量 | 448リットル/分(掘削、ポンプ揚水) |
| pH値 | 7.38 |
| ラドン(Rn) | 7.9Bq/kg未満 |
| 湧出地 | 兵庫県美方郡新温泉町七釜字前田797-9 |
参照元:ゆ~らく館公式サイト(温泉分析書は新温泉町HPにも掲載)
【考察】お湯がうっすら緑がかって見えたのはなぜか
今回いちばん印象に残ったのが、お湯がうっすらと緑色を帯びて見えたことです。
前述のとおり、分析書上の知覚的試験は「微弱な黄褐色」。硫黄分や鉄分が多いお湯ではありませんから、にごり湯のような明確な発色ではありません。
ただ、これは私の錯覚ではなさそうです。複数のクチコミでも、薄い黄緑色に見えた、光の加減で金色に輝いた、薄く緑褐色になっていた、といった趣旨の表現が見られました。湯船の素材、屋内外の光の入り方、湯の深さといった条件が重なって、黄褐色が緑寄りに見えているのだろうというのが、現時点での私の理解です。
成分による断定はできませんので、ここは「そう見えた」という体験として受け取っていただければと思います。いずれにせよ、無色透明のお湯を想像して行くと良い意味で裏切られます。
湯舟
石風呂側(訪問日は男湯)
- 広めの内湯
- 露天岩風呂
- 露天釜風呂
桧風呂側(2025年3月改修)
※日替わりで男女入替のため、どちらに入れるかは訪問日次第です
多目的風呂(要予約推奨)
屋内風呂と屋外釜風呂がセットになった施設で、桧風呂・露天釜風呂の計2据。大人換算で約5名程度まで利用可能です。予約制の家族風呂として人気を呼んでいます。
泉温・お湯の提供方法【ここが本題】
本ブログの読者の方がいちばん気にされる部分だと思いますので、公式の記載と、私が館内で確認した掲示の両方を、そのまま並べて書きます。
公式サイトの記載
- 100%源泉かけ流しの湯
- 引湯は711.3mの距離をパイプで実施
- 加水は一切していない
- 浴槽には熱交換(非加水)で、熱湯消毒(非塩素消毒)し適温で入浴
- 浴槽は毎日清掃し、絶えず新しい湯を注いでいる
館内の掲示(2026年9月訪問時に私が確認したもの)
- 100%源泉かけ流しである旨の表示
- 時間帯によっては、タンクに貯めた源泉を加温したものを源泉に加えることがある旨の表示
この2つを合わせると、ゆ~らく館の湯使いは 「加水なし・循環なし・塩素消毒なし、ただし一部時間帯で加温あり」 と整理できます。
ここで強調しておきたいのですが、これはまったくネガティブな話ではありません。
考えてみてください。源泉は53.1℃です。このまま浴槽に落とせば熱すぎて入れません。適温にする方法は大きく2つ、「水で薄める(加水)」か「薄めずに温度だけ調整する」かです。ゆ~らく館は後者を選び、熱交換によって成分を薄めずに温度を下げています。そのうえで、湯温が落ちすぎる時間帯には貯湯した源泉を加温して補っている、という構造です。
手間もコストもかかる方を選んだうえで、その事実を館内で掲示している。 私はこの姿勢を高く評価したいと思います。「かけ流し」という言葉だけを掲げて湯使いの詳細を書かない施設が少なくないなかで、ゆ~らく館は説明責任を果たしています。
実際、午前10時頃に入った時点で、お湯はやや熱めでした。 加水していないお湯の、芯まで届く熱さです。
【ご確認のお願い:湯使い・湯温】 湯使いに関する記述は、公式サイトの記載と2026年9月の訪問時に館内で確認した掲示にもとづくものです。湯使いの運用(加温の有無や適用時間帯など)は、季節・気温・利用状況・設備更新によって変更される可能性があります。 また、湯温は時間帯や気象条件で変動します。本文の「やや熱め」も、あくまでその日その時間の体感としてお読みください。最新の掲示内容は、必ず現地の館内掲示でご確認ください。
入浴した感想
前段の話を踏まえたうえで、率直な感想です。
湯上がりの肌はサラサラでした。ぬるぬる・とろとろ系ではなく、さっぱりと引き締まる方向の浴後感です。そしてしばらくのあいだ、軽くて心地よいポカポカが続きました。 硫黄泉や炭酸泉のような「ガツンとくる」感動とは種類が違い、じわじわと後から温かさが残るように感じるタイプでした。「こたついらずの温泉」と呼ばれてきた理由が、湯上がりに歩いているうちに腹落ちしました。
そしてもうひとつ、露天風呂での体験です。
周辺は田園と山で、空気が本当に澄んでいます。露天の縁に頭を預けて深呼吸をすると、大げさに聞こえるかもしれませんが、内側から洗われていくような感覚がありました。お湯の成分だけでは説明できない部分で、立地そのものが浴感の一部になっているタイプの温泉だと思います。
大釜の露天風呂は、見た目のインパクトも含めて楽しい浴槽です。1人で入ると、釜の縁に囲まれてちょうど良い籠り感があり、これはこれで悪くありませんでした。
※浴後感の記述は、あくまで私個人の体感です。感じ方には個人差があります。
適応症・禁忌症(公式サイト掲載の掲示内容より)
【浴用の適応症/療養泉の一般的適応症】 筋肉又は関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、耐糖能異常、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状、病後回復期、疲労回復、健康増進
【泉質別適応症】 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
【浴用の一般的禁忌症】 病気の活動期(特に熱のあるとき)、活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期。泉質別禁忌症は該当項目なしとされています
参照元:ゆ~らく館公式サイト
【適応症・禁忌症についての注記】 適応症・禁忌症は泉質分類にもとづく一般的な記載であり、個々の効果を保証するものではありません。また、温泉分析書の更新にともない記載内容が変わる場合があります。正確な内容は館内掲示をご確認ください。 持病をお持ちの方、体調に不安のある方、妊娠中の方などは、事前に主治医にご相談のうえご利用ください。
※館内には飲用専用の設備がないため、飲泉はできません。
クチコミ情報(2026年9月時点)

じゃらんnet、Googleマップ、ニフティ温泉、4travelのクチコミを確認したところ、評価の傾向がかなりはっきりしていました。
ニフティ温泉の総合評価は4.1(60件)ですが、内訳を見ると「お風呂」4.2に対して「施設」3.5、「サービス」3.7となっており、お湯の評価が施設評価を明確に上回る構造になっています。これは私の実感とも一致します。
多くの方に共通していた指摘は、おおむね次のとおりでした。
- お湯そのものの質が高いという評価が多い
- 評価が高い割に空いているという趣旨の声が複数ある
- 湯の色を薄い黄緑色/緑褐色/光の加減で金色と表現する人が複数いる
- 利用者は地元の方が中心という印象を持つ人が多い
- 大浴場が日替わり入替のため、露天の規模に「当たり外れ」を感じる人がいる
- スーパー銭湯のような豪華設備を期待すると物足りない、という率直な声もある
- 多目的風呂(家族風呂)の満足度は高い
最後の「豪華設備を期待すると物足りない」という声は、むしろこの施設の性格をよく言い当てていると思います。ゆ~らく館はお湯で勝負している施設です。期待値の置きどころさえ間違えなければ、満足度は高くなるはずです。
営業時間・料金など
【最重要:料金・営業時間の確認をお願いします】 以下は執筆時点の公式サイト記載内容です。料金改定・営業時間変更・臨時休館は予告なく行われます(実際、近年に入浴料の改定が行われています)。 遠方から訪問される方は、お出かけ直前に必ず公式サイトまたは電話(0796-83-1526)でご確認ください。
営業時間
9:00~22:00(一般受付21:15終了/多目的風呂受付20:30終了)
定休日:第1水曜日・第3水曜日(祝日の場合は営業)
※臨時休館・短縮営業が実施される場合があります。公式サイトの「お知らせ」欄で最新の休館日が案内されています。
料金
| 区分 | 料金 |
|---|---|
| 大人(中学生以上) | 700円 |
| 子供(3歳以上) | 400円 |
| 新温泉町民・大人 | 500円 |
| 新温泉町民・子供 | 300円 |
| 回数券(10回分) | 6,000円(有効期限1年・大人用のみ) |
| ハーフ回数券(5回分) | 3,100円(有効期限1年・大人用のみ) |
身障者割引:手帳の提示で大人700円→400円、小人400円→300円
そのほかJAF優待、但馬ファンクラブ協賛施設、神戸新聞ミントクラブ提携店など各種割引あり
多目的風呂(家族風呂) 45分間2,400円(大人3人まで)。3人を超える場合は大人1人700円・子供1人400円を追加。15分ごとの延長は1組500円。予約は電話または受付窓口で。未成年者のみの利用は不可。多目的風呂のみの利用であれば一般入浴料は不要ですが、一般風呂も使う場合は別途入浴料が必要です。
ポイントカード 平日現金利用限定で、12時まで2ポイント・12時以降1ポイント。7のつく日(7日・17日・27日/平日のみ)は増量され12時まで3ポイント・12時以降2ポイント。12個集めると入浴券1枚プレゼント。
支払い方法:カード利用不可(現金の用意をおすすめします)
注意点
○ タトゥー・刺青がある方は入館できません
公式に明記されており、タトゥーシールを利用している方も入館前に剥がす必要があります。誤って入館した場合も退館となる旨が案内されています。遠方から訪問される方は特にご注意ください。
○ 石鹸類は備え付けあり、タオルは持参が安心
浴室にはボディソープ・シャンプーが備え付けられています。館内でタオル350円、バスタオル500円、髭剃り用カミソリ&クリームセット200円を販売。 ※備え付け品の内容・販売価格は変更される場合があります。
○ サウナ・水風呂はありません
温冷交代浴を目的に行くと目的が果たせません。
○ 館内に食事処の案内は見当たりませんでした
公式に案内されているのはジュース類の自動販売機のみです。食事は道の駅「山陰海岸ジオパーク 浜坂の郷」などとの組み合わせがおすすめです。 ※一部の情報サイトには食堂・売店に関する記述も見られましたが、公式サイトの施設案内では確認できませんでした。食事を館内で予定される方は事前確認をおすすめします。
○ 浴室は日替わりで男女入替です
石風呂・桧風呂のどちらに入れるかは訪問日次第。特定の浴室が目的の場合は事前に電話確認を。
○ 飲泉はできません(飲用専用の設備なし)
○ お湯は熱めです
加水していない源泉です。高血圧の方、長湯が苦手な方、お子さま連れの方は、無理をせず短時間で上がる・こまめに休むことを意識してください。
○ 地元の方の生活の場でもあります
これは本ブログとして特に強調したい点です。ゆ~らく館は観光施設としての顔も持ちますが、実際に訪れてみると、地元の方が日常的に通う場としての性格がかなり強い温泉でした。町民料金や町民回数券が設定されていることからも、それがうかがえます。
私たち温泉ファンがこうした温泉を訪れるときは、その場所が誰のものかを意識した振る舞いが欠かせません。浴槽の湯口を長時間占有しない、大声で話さない、撮影は厳に慎む。当たり前のことですが、当たり前をきちんとやることが、結果としてこうした温泉が存続していくことにつながります。
温泉入浴マナーについてはこちらの記事にまとめていますので、あわせてご確認いただけると嬉しいです。
よくある質問(FAQ)
Q. 七釜温泉ゆ~らく館は本当に源泉かけ流しですか?
A. 公式サイトでは100%源泉かけ流しと案内されており、加水は一切しておらず、熱交換(非加水)と熱湯消毒(非塩素消毒)によって適温にしていると説明されています。加えて、館内には時間帯によってタンクに貯めた源泉を加温したものを加えることがある旨の掲示がありました(2026年9月訪問時)。整理すると「加水なし・循環なし・塩素消毒なし・一部時間帯で加温あり」となります。※湯使いの運用は変更される場合がありますので、最新の内容は館内掲示をご確認ください。
Q. 泉質は何ですか?硫黄のにおいはしますか?
A. ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉(低張性・中性・高温泉)で、泉温53.1℃、湧出量448リットル/分、pH7.38。硫酸塩泉は硫黄泉とは別の泉質で、分析書上も無味・無臭と記載されています。※数値は平成30年9月調査の分析書にもとづきます。
Q. 入浴料金はいくらですか?
A. 大人(中学生以上)700円、子供(3歳以上)400円です。新温泉町民割引、回数券、身障者割引、JAF優待などがあります。支払いは現金のみです。※料金は改定される場合がありますので、訪問前に公式サイトでご確認ください。
Q. 定休日はいつですか?
A. 第1・第3水曜日です(祝日の場合は営業)。※臨時休館の場合がありますので、公式サイトの「お知らせ」欄もあわせてご確認ください。
Q. タトゥーがあっても入浴できますか?
A. できません。タトゥーシールを含めて入館不可と公式に明記されています。※取扱いが見直される可能性もあるため、該当する方は事前に電話確認をおすすめします。
Q. 家族風呂(貸切風呂)はありますか?
A. 多目的風呂があります。屋内風呂と屋外釜風呂がセットで、45分2,400円(大人3人まで)。電話または受付窓口で予約できます。受付締切は20:30です。
Q. 駐車場はありますか?
A. 無料駐車場があり、39台分(第一駐車場24台・第二駐車場15台)です。連休中の午前10時頃でも満車ではありませんでしたが、混雑状況は時期によって変動します。
まとめ+個人的満足度
今回は兵庫県新温泉町の七釜温泉ゆ~らく館を訪問しました。
このシリーズで扱ってきた温泉の多くは、建物の年季や辺鄙さも含めて「秘湯」らしい佇まいを持つものでした。ゆ~らく館はそれらと違い、清潔で整った公共施設です。その意味では「秘湯」という言葉の語感からは少し外れるかもしれません。
それでも今回取り上げたのは、「湯村温泉の陰に隠れて、湯の実力に比べて知られていない」という一点において、まぎれもなく発掘対象だと感じたからです。同じ町にある知名度の高い温泉地に人が流れ、その結果として、県内唯一の国民保養温泉地である浜坂温泉郷にありながら、連休の午前中でもゆったり浸かれる。これは温泉好きにとって、かなりありがたい状況です。
53.1℃の源泉を加水せずに注ぎ、その湯使いを館内できちんと掲示する。700円でそれを味わえて、さらに澄んだ空気のなか大釜の露天で深呼吸までできる。「お湯の質と価格のバランス」で言えば、これまで訪問したなかでも上位に入ります。
一方で、サウナや食事処を期待する方、豪華なスパ施設を求める方には向きません。お湯そのものを目的に訪れる方にこそおすすめしたい温泉です。
山陰方面へ向かう予定のある方、湯村温泉やカニを目当てに新温泉町を訪れる予定のある方は、ぜひ行程に30分だけ足してみてください。
個人的満足度 90点
【最後に:情報の更新について】 本記事は2026年9月の訪問記録です。温泉施設の情報は変わりやすいため、訪問前には必ず最新情報をご確認ください。 公式サイト:https://7kama.jp/ / 電話:0796-83-1526 記事内容に更新すべき点がありましたら、コメント欄でお知らせいただけると助かります。



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